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「歌はミッション」浜田麻里が歌手を続けるワケ 目標はあえて持たず43年…50~60代で「一番パワフル」に

2026.09.27
「歌はミッション」浜田麻里が歌手を続けるワケ 目標はあえて持たず43年…50~60代で「一番パワフル」に

小学生のころから自らの運命を確信し、歌を「ミッション」として全うし続けてきた歌手、浜田麻里さん(64)。9日発売の最新ベストアルバム「INCLINATION IV」に投影された、30周年から40周年の10年間は「一番パワフルな期間だった」と振り返ります。音楽シーンの荒波に揉まれながらも、決して揺らぐことのなかった強固な信念に迫りました。(井利 萌弥)

撮影:篠原 正樹

――今回の作品を通して、30周年から40周年っていうのはどういった期間だったと思いましたか?

「30周年以降となると、もちろん年齢を重ねた時期になるわけですが、意外に一番パワフルだったような気がしますね。最初の10年は若いパワーでガンガン突き進んでいたんですが、どちらかというと、30周年から40周年の方が、意識して強い自分でいることが自然になり、より明確な意思を持って進んでいたような気がします」

――何か目標みたいなものがあったのですか?

「大きな目標というのは、あえてほとんど持たなかったんですよね。簡単に到達点を決められるような道ではないと思っていたので、その時々で目の前の課題を作って、それを一つずつクリアするということをずっと続けて、今に至っています。

大げさに言うと、自分は歌を使って何かを表現するために生まれたんじゃないかと思うぐらい、そういうミッションを感じながらずっとやってきました。

小学生のときから、自分は歌を歌っていくことが仕事になるだろうと、完全に思っていましたね。今だから言っているのではなくて、本当にそうなんです。小学校の文集に何を書いたかも覚えていて、妙に大人びた子供だったんですけど、“私は歌手になるので、そのときはちゃんと応援してくださいね”って書いていました」

――その道が見えなくなったり、迷ってしまったりした時期はありませんでしたか?

「基本的にはなかったと思います。私は業界の中で特別な後ろ盾もなく、いい波に乗れていなかった時期も結構ありました。でも、そういうときでも、なぜか負ける気がしなかったんですよね。凄く曲が売れるとか、有名になるとか、そういうこととは視点が少し違って、自分がやっていくことはもう決まっていて、それを続けていけば、いつか時代の方が巡ってくるだろうと思っていました」

――本作に収録されている新曲で、現代を意識した部分はありましたか?

「流行している音楽に自分を合わせようという意識はないんです。私は普段、人の音楽をほとんど聴かないので、そういう意味で直接何かに影響されることも少ないと思います。

ただ、その時代の空気や社会的な背景というのは、やはりいつも自分の中に入ってきますし、作品を作る上でのベースにはなっていると思います。その上で、何らかの先見性や新しさのようなものは、常にどこかに持っていたいという気持ちはありますね」

――今後挑戦してみたいことなど、浜田さんが思い描く未来を教えてください。

「なるべく変わらないスタンスで、少しでも人間として大きくなれれば良いなと思います。歌うことをミッションだと思って生きてきたので、できれば歌い続けたいという気持ちはあります。

ただ、人間の身体にはやっぱり限界があると思うので、自分の身体と相談しながら、与えられた時間の中で何ができるのか、それを考えていきたいですね」

――ミッションが終わったら、浜田さんは一体どうなるのでしょうか?

「どうなるんでしょうね。存在がカラカラになるかもしれません。多分バラバラになって、吹っ飛んでいくんじゃないですかね(笑)。最後まで現役でいられたらいいですね」

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