倉科カナ 女優業は「“向いてるのかな”とずっと葛藤」それでも20年歩み続けたワケ 自身を導いた「真面目にコツコツ」
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舞台にドラマ、バラエティと、多方面で活躍中の女優・倉科カナさん(38)。2006年にデビューしてから20年、芸能界の道をまっすぐ歩んできた裏で、さまざまな葛藤と戦っていたといいます。真面目に仕事と向き合いつづけていたからこその悩みを明かしてくれました。(井利 萌弥)
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―女優として悩んだことはありますか?
「ずっと悩んでいました。私の世代は女優さんが多いので、10代の頃はオーディションの数も少なくて。どうにか勝ち取らなければならない中で、マネージャーさんと二人三脚でやってきたのですが、決して順調ではありませんでした。ずっと役者をやっていていいのかな、食べていけるのかなと考えることも多く、それでも腐らずどうにか頑張っていると、朝ドラに合格したりしたんです。苦手だった舞台も、逃げずに毎年1本は出演するようにして、“楽しい、舞台が好き”と思えるまでになりました。そのおかげで素敵なご縁がつながり、素敵な役柄に出会い、読売演劇大賞をいただいたりもしました。頑張って乗り越えてきて、時々評価していただいて、やっていけている感じです」
―別の仕事をしたいと思ったこともありましたか?
「もちろんあります。“向いてるのかな”とずっと葛藤しながら歩んでいる感じです。女優をやっていきたいけど、心のどこかで“逃げたい”“辞めたい”と思うこともあります。でも、お芝居が楽しいとも思うので、いつもその天秤がぐらぐらしながら進んでいます。今も振り切れているわけではなく、ずっと葛藤中。でも、時々報われることがあるから“芝居楽しい”といきなり気分が上がったりもして、不安定ですね」
―それでも限界を迎えることなく、一つの仕事をここまで続けてこられたというのは凄いことですよね。
「ギリなところですけど(笑い)、比較的やっていけてますね。やはり役柄がある責任があるから、崖っぷちでも、自分でデトックスして、感情を出して、ストレスを発散して取り組むしかないと思っています。自分の扱い方は分かっていると感じますね」
―これまでの活動の中で、自信がついたことはなんですか。
「読売演劇大賞の優秀女優賞をいただいたときは、凄く実感しました。いつも“ああすればよかった”という反省点が多い中で、誰かが認めてくれたという目に見える証をいただけて、“少しだけ認めてもらえたのかな、自信を持っていいのかな”と思えました」
―真面目に取り組んできたことが報われたんですね。
「そうですね。本当に地道に頑張ってきたなと思いますね。自分で言うのはなんですが、コツコツと頑張ってきたからこそだと感じます。自分を褒めるならそこかもしれません。真面目にコツコツ」
―女優としての目標はありますか?
「模索中ですね。これから家族を持ったりすると、また感性も変わるでしょうし…。自分の重きをどこに置くかというのも悩みますが、今は仕事を頑張りたいと思っていて、年を重ねてもそれが味や深みになる仕事なので舞台に立っていたいし、役柄を背負っていたいと思うのですが、いざ家族や子供ができたときに自分がどういう状態になるのかは全く分からなくて未知のゾーンなので、今凄く考えているところです」
―今後はどのように年齢を重ねていきたいですか?
「今、絶賛模索中です。38歳で、これから40代に入っていくにあたり、どういう女性でいればいいのか、自分が何を楽しいと思うのかを探している段階で、まだ見つかっていません。理想のイメージとしている人もいなくて、もしいたらきっと軸になってるのかなと思うんですけど…。何せ役柄に向き合っている時間が長かったので、私自身が全てをシャットアウトしてしまったりして、なかなか見つけられないんです。でも、ときめきはすごく大切だと感じていて、自分が楽しいと思えることを貫ける人になれたらいいなと思います。嫌々やるのではなく、好きだから、楽しいからこそ夢中になれる。その結果、周りに共感してくれる人が集まってくれたらいいな」
