HEALTH

安田成美語った 年齢を重ねることによる「変調」との付き合い方 抜群のスタイル10年続けている習慣も明かす「体の声に…」

2025.06.28
安田成美語った 年齢を重ねることによる「変調」との付き合い方 抜群のスタイル10年続けている習慣も明かす「体の声に…」

女優の安田成美さん(58)は昨年、自ら企画立案し脚本も手がけた朗読劇「星の王子さま」(今年は7月1、2日 自由学園明日館)に取り組む中で、体の変化と向き合った瞬間があったことを明かしてくれました。誰もが向き合う年を重ねることによる変調との付き合い方について話してくれました。(西村 綾乃)

(撮影・会津 智海)

――朗読劇「星の王子さま」は安田さんと、NHK連続テレビ小説「らんまん」などの音楽を手がけた音楽家の阿部海太郎さんの2人で舞台を展開していきます。阿部さんはピアノ、アコーディオンなどさまざまな楽器を1人で演奏されていますね。

「私は本当に海太郎さんの音楽が大好きで、2015年に出演した舞台でご一緒した時に、『いつか何かしましょうよ』ってお声掛けしていたんです。でもどんなことをするか何も浮かばなくて、そのままになっていたんですけど、私が『星の王子さま』の朗読をしようというアイデアが浮かんで、一生懸命脚本も書いて見せたら、すぐにOKをもらえたので音楽は全てお任せしています」

――阿部さんの横で、安田さんは「王子さま」はもちろん「キツネ」、「バラの花」など声色を変えて、何役も務められているのが印象的です。

「今回の朗読劇では『星の王子さま』の物語を、私なりに解釈して原作を知っている方でも新鮮に楽しんでいただけるような物語にしました。書いている時点で、結構声を出してみたりもして、イメージを膨らませていました。本番では恥ずかしいんですけど、びっくりしたのが老眼で字が見えないっていう…。でもそれは『私も、こういうことが起こるんだな』って思って、字をめちゃくちゃ大きく書きました」

――日常生活の中で、年齢に気がつく瞬間ってありますよね。

「そうですね。子供を産んでからぎっくり腰になって、動けなくなったことがありました。それからもう怖くて、腰がどうやったら強くなるかなと思ってストレッチは続けています」

――足首がキュッと細くて、バンビみたいだなって思ったのですが、特別なトレーニングはされていないのですか?

「寝る前にストレッチをして、起きた時もストレッチをする。それを毎日続けているだけです。腰が弱いので、真向法(まこうほう)っていう体操を、前屈とか開脚とか4ポーズだけを、1日2回、1時間くらいかけてゆっくりやっています。ホルモンバランスだって言われたんですけど、朝とか下手すると普通に起き上がるまで1時間くらいかかる時もあるんですよ。でも起きて丁寧にストレッチをすると普通に生活をすることができる。朝は1日が快適に過ごせるように、夜は瞑想も兼ねて1日の疲れを癒やしながら体の声に耳を傾けています。もう10年ぐらい毎日続けています」

――スタイルもずっと変わらないですが、食事は何か気をつけていらっしゃることはありますか。

「『胃袋に聞く』っていうか、胃がほしいうものを食べることを心がけています。『食べたいな』、『これ美味しいんだよね』って思うものでも、胃が『もういらない』って言っていたらやめるとか。良い加減を知るようにしています」

――体の声に耳を傾けて、無理をせずに暮らすスタイルは学びになりました。今後どのように年齢を重ねていきたいですか。

「面倒くさいなって思う日もあるんですけど、1日1日を大事に暮らしていきたいです。明日に回しちゃったなっていうことがないように、『今日できることは、今日やる』っていう。その繰り返しを楽しみながら、無理なく1日1日を過ごしていくだけっていうか。それが私には合ってると思うし、楽しいんです。『今日は晴れてるからこれをしよう』って、風まかせに。そういう毎日を送っていきたいです」

(撮影・会津 智海)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加