松下由樹 “怪演”の舞台裏 50代で見つけた新たな趣味「思考も整えられる」屋台ラーメンで心が躍る時も…
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女優の松下由樹さん(56)は作品によって新たな魅力を放ち続けています。主演のテレビ東京系「ディアマイベイビー~私があなたを支配するまで~」(金曜深夜0・12)では、新人俳優に異常な愛を注ぐマネジャーを怪演。視聴者からは「怖くて目が離せない」「本物の女優さん」などその演技を絶賛する声が続出しています。デビューから42年。第一線での活躍を支える体や心のケアについて聞いてみました。(中村 綾佳)

――体や心のために行っている習慣はありますか?
「ちょうど1年前ぐらいからですね。歩くのが好きになって、歩く時間を積極的につくっています。健康にいいのはもちろん、とてもリフレッシュできるので精神的にもいい効果をもたらしてくれていると感じています」
――どんなきっかけで歩き始めたのですか?
「舞台出演のために体力作りをしなきゃ!と思ったことです。走ったりするよりも、自分に合っていると感じたので、ゆったりとしたペースで歩いてみました」
――「一日一万歩」など、1日の目標を決めて歩いている人が多いようですが、松下さんはどのように歩いていますか。
「私は特に定めていません。目的地を決めずに歩いていて1時間以上歩く時もあれば、20~30分で切り上げることもあります。今までは車で向かっていた場所に歩いていくようにしたり。地方の仕事の時は必ずシューズとトレーニングウエアを持っていって、その土地を感じながら歩くことを楽しんでいます」
――歩きながらの発見にはどんなことがありますか?
「道中の喫茶店で台本を読んだり、人を観察してイメージを膨らませたり。これが楽しくて。歩いていると、今まで気付かなかったことがよく見えるようになって『こんな素敵なところがあったんだ』とか『ここは撮影に良さそうだな』とか、いろんなことを考えます。そして、咲いている花や鳥の声にも癒やされて、心身ともに、本当にリフレッシュできます」
――印象的だったお散歩コースについて教えてください。
「京都にロケに行った時ですね。ホテルに荷物を置いて、トレーニングウエアに着替えて歩きに外に出て…。ホテル周辺はこれまでも車でよく通っていたのですが、歩いてみると新たな発見がたくさんありました。一番印象的だったのは『こんな所に屋台あったの!?』っていう驚き。屋台のラーメン屋さんを見つけたときは胸が躍りましたね。いい匂いがして凄くおいしそうで魅力的で…(笑い)。でも夜だったので食べるかどうか悩んじゃって『よし、もう一周歩いてから決めよう』と思って1周してきたら、お店がもう終わっていたんです。残念でした」
――屋台のラーメンは本当にいい匂いがしますよね!松下さんが突然屋台に入ってきたら驚いてしまいますが…。
「屋台ラーメン、次はチャレンジしたいと思っています。歩くときはウエアも本格的なものではなくて上下不ぞろいのジャージーとかなので、気付かれないかと思います!(笑い)」
――歩くことは始めたばかりとのことですが、これからも続けられそうですか。
「これまで趣味と言えるものがあまりなかったのですが、今は『歩くことが趣味』と言えます。少しでも歩くと気持ちがいいし、仕事の時とは違う集中力が生まれて、思考も整えられると言いますか、風を浴びて季節を肌で感じて、心もイキイキとするような感覚があります。何より楽しいので続けていきたいと思っています!」
