トリンドル玲奈 出産後の初舞台に意気込み「ママ頑張ろう!」 懐古期間は我が子が「一番の先生」
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今年2月に第1子を出産した女優のトリンドル玲奈さん(34)。現在は育児に励みながら、6月19日から紀伊國屋サザンシアターTAKASHIMAYAで開幕する舞台「シャープさんフラットさん」(~7月5日)に向けて稽古中。「この役は、無条件に愛せる存在が近くに居る今の私が一番合っていると思っています」と語るトリンドルさんに、本作に込める思いを聞いてみました。(松尾 知香)
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――舞台「シャープさんフラットさん」は、トリンドルさんにとっては3度目の舞台。ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏が脚本の舞台は初出演で、マギーさんの演出は初舞台「OUT OF ORDER」(2023年)以来だそうですが、今作への出演が決まった時の心境を教えてください。
「(脚本の)KERAさん(ケラリーノ氏の愛称)の作品に出たいなと以前から思っていたので、凄くうれしかったです。そして、マギーさんは初めて舞台の時にも演出してくださった方なので、とても安心感があります。初舞台のことも知ってくださっているので、そこから成長した部分をお見せしたいですし、まだ足りない部分を教えてくださるだろうなとワクワクしています。KERAさんの脚本ということもあり、私にとってはありがたい機会だなと思います」
――稽古場の雰囲気はいかがでしょうか。
「今、お稽古が始まって4~5日間くらい経ちました。始まってまだ間もないですが、昨日(5月12日)はKERAさんが稽古場に4時間ぐらいずっといてくださいました。良い緊張感のある稽古場で、テンポも速くて。もう半分ぐらいまで立ち稽古をしています」
――主演の柄本時生さんや、安達祐実さんなど豪華なキャストもそろっています。共演者の皆さんとはどのようにコミュニケーションを取られていますか?
「安達さんは以前ドラマでご一緒したことがあり、マギーさんは共演もしているので、何度もお会いしているのですが、それ以外の方たちは、時生くんを含めて初めましての方が多いので、どんな雰囲気の現場になるんだろう?と最初は緊張していました。私が演じる南はみんなのことをフラットに愛せる役だと思うので、なるべくいろんな人に話しかけています」
――作品の舞台はバブル経済が崩壊へ向かい始める1990年代初頭。役作りに関してはいかがですか?
「マギーさんには〝普段の笑い方をそのまま出してほしい〟と言われました。笑うシーンが多いので〝笑い方は普段のままで〟と言っていただき、そこは大事にしています。今回は役柄的にもあまりセリフを入れ込まないようにしています。当たり前のことなのですが、相手が言ってきたことをちゃんと受けてお芝居ができるように、セリフは文字で覚えて、あとは稽古場でやってみる。私にとって挑戦ではありますが、あまり準備しすぎず行ってみるのもいいのかなと思っています。現場でいろんなことを感じて、その場で役作りをしている段階です」
――脚本はKERAさんの半自伝的な要素もあるとお聞きしています。笑いに人生を賭ける主人公が、あるトラブルをきっかけにサナトリウムに逃げ込む…というお話ですね。トリンドルさんが演じる役柄はどんなキャラクターですか。
「社会との折り合いがつかず〝自分はズレてるのかな〟と感じたことがある人も多いと思うんですが、私が演じる成瀬南はサナトリウムの職員で、コミュニケーションが上手。みんなのことをちゃんと愛することができる人です」
――出産後初の出演作でもあります。意気込みを教えてください。
「この役は、無条件に愛せる存在が近くに居る今の私が一番合っているのではないかと思っています。いろいろ大変なこともありますが、赤ちゃんを見ていると全部吹っ飛ぶんです。良い意味で楽な思考になれる存在が一番近くにいる。社会で生きづらさを感じてサナトリウムに逃げ込んできた人と接する身としては、大きい心を持っていないと彼らと接することはできないと思っています。稽古後に家に帰って赤ちゃんを見ると疲れが吹っ飛ぶので、次の日も凄くまっさらな気持ちで稽古場に行くことができています」
――お子さんと会うと気分がリセットされるんですね。
「そうですね。赤ちゃんって、なんで今ニコって笑ったんだろう?みたいな瞬間がありますよね。そんな瞬間に救われています。自分が役として笑うシーンが多いのですが、それで目の前の人を救っているのかなと思うと、今(自分にとって)一番の先生が赤ちゃんです。赤ちゃんから学ぶべきことが多く、今、この役を演じるには最適な環境だなと思っています」
――出産を経て、育児中のトリンドルさんの活動への思いを聞かせてください。
「まさか今の生活で感じていることが役に影響するとは全く思ってもいませんでした。今後も(仕事と育児を)切り離したりせず、なるべく自分が育児をしながらインプットもアウトプットもできたら良いなと思っています。全部は難しいと思いますが、この作品をいつか娘が見るかもしれないと思うと、ママ頑張ろう!と思えます。仕事にも生活にも良い影響があったらいいなと思うし、育児をしている自分も希望をもらいながら仕事ができたらいいなと思います」
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