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大竹しのぶ明かす 舞台に立ち続けるためNGにしている言葉とは…「ピアフ」との出会いも語る

2026.02.10
大竹しのぶ明かす 舞台に立ち続けるためNGにしている言葉とは…「ピアフ」との出会いも語る

エネルギッシュに活躍を続ける女優の大竹しのぶさん(68)。上演15周年を迎えた舞台「ピアフ」は20歳の時に出会った、今は亡き盟友俳優が縁を運んでくれたといいます。仲間を大切に、自然体で年齢を重ねてきた大竹さん。活動の原動力は「『もういいや』と思わないこと」といいます。支えになっていることについて聞きました。(西村 綾乃)

撮影:藤山 由理

――大竹さんの代表作の一つ「ピアフ」。エディット・ビアフとの〝出合い〟は盟友のおかげだっだそうですね。

「はい。舞台『若きハイデルベルヒ』(1977年)に初めて共演した中村勘三郎さん(2012年死去)から『読んでごらん』と渡されたのがエディット・ピアフの自伝でした」

――当時、大竹さんは20歳。どんな感想を持ちましたか?また、この自伝、意外なオチがあるとか…。

「自伝を読んで『壮絶な人生を歩んだ人だったんだ』と知って興味を持ちました。そして、それから30年ぐらい経った頃、泉ピン子さんに『あれは私が、哲明さん(勘三郎さんの本名)に貸したものだから返してよ』って言われてビックリました(笑い)」

――「ピアフ」は大竹さんの代表作の一つで2011年に日本で初演。上演15周年で、1月11日の昼の部には通算200回目を迎えましたね。勘三郎さんも見たことはあるのでしょうか?

「1度だけ観劇したことがあるんです。良い時は『良かったよ』。そうじゃない時は『あんまりだったね』ってはっきりと言ってくれる人だったので、200回目も見てほしかったなと思います」

――昨年、勘三郎さんの命日の12月5日に親族の方や、勘三郎さんが親しくしていた松本潤さんたちと集まったそうですね。

「はい。お孫さん(勘三郎の長男・中村勘九郎の長男)勘太郎くんが中学3年生になっていて、あと哲明さんが会うことができなかった次男の長三郎くんも小学6年生になっていて、彼はいないけれど彼の命もこうやって続いていくものなんだなとしみじみしました」

――皆さんとどのようなお話しをされたのでしょうか。

「やっぱり哲さんと『芝居の話をしたいね』と。みんな彼の精神が大好きで、そこに役者が集まっている。あぁ、良い仲間たちだなって思いました」

――勘三郎さんとの会話で印象に残っているのはどんなことでしょうか。

「『今回の芝居はあんまり良くないな』と正直に言ってくれる人だったので、『彼にほめられたいな』と思い続けて舞台に立ってきた気がします。怠けず、一生懸命やることは当たり前のことなので、中村屋スピリッツじゃないですけど、彼のように全身全霊で舞台に立ち続けたいです」

――エネルギッシュに舞台に立ち続けるために心掛けていることはどんなことでしょうか。

「『もういいや』と思わないことですね。今しかないって思って生きていたいので、やりたいことがあれば、いつからでも始めようと思っています。何かがあるから頑張れるというよりも、自分で発電して自分を動かしている感じです。何かやりたいなと思うことがある人は、やった方がいいと思います」

――そんな大竹さんが今やりたいことはどんなことでしょうか。

「ちゃんと休まなくちゃと思っているので、旅をしたいです。自然があるところに行きたいですね。娘(IMALU)が奄美大島(鹿児島県)で暮らしているので、休みになったらまた海に行きたいなと思っています」

――今後はどのように年齢を重ねていきたいでしょうか。

「もう年は十分重ねてますので、後は少しずつプライベートの時間もゆっくり過ごせるようなことを計画していこうかな」

――趣味や時間を忘れて没頭されていることはありますか。

「時間を忘れてしまうのは芝居のことですね。この間、『趣味を持った方がいいよ』って先輩の俳優さんに言われたんです。それで『趣味ってなんだろう?』と思ったんですけど、思い浮かばなくて…。これから趣味を作ろうかな。映画鑑賞とか、ゴルフとかテニスとか、やりたいことを見つけたいですね」

撮影:藤山 由理
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