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May J. プレッシャーに負けない「まあいいや」の考え方 “小さな幸せ”で毎日ポジティブに

2025.09.19
May J. プレッシャーに負けない「まあいいや」の考え方 “小さな幸せ”で毎日ポジティブに

人気テレビ番組のチャレンジ企画では、失敗することがほぼなく、勝負強い姿がおなじみのMay J.さん(37)。一見ストイックで完全主義に思えますが、実はとても楽観的です。「絶対的歌姫」として挑み続けた先で見つけた“幸せ“について聞きました。(井利 萌弥)

――「千鳥の鬼レンチャン」では見事鬼レンチャンを達成されていました。チャレンジ企画では負けなしのイメージですが、どうやって気持ちを整えているのでしょうか?

「私も知りたいくらいです(笑い)。気持ちを作って行っても、その瞬間、頭が真っ白になったりもするし、普段自分が出そうと思っていたことが出なかったりとか、日によって全然違いますね」

――本番前だけでなく、日頃から心のケアで意識していることはありますか。

「ネガティブなことを考えない。一切考えない――。それが何とも難しいんですけど…。だから、普段からポジティブな気持ちでいることってすごく大事だなと思っています。いろいろなことがあると思うんですけど、自分が一緒にいてポジティブになれる人と一緒にいるとか、ポジティブになれる作品を見たりとか、文字を見たりとか、本を読んだりとかっていうのがすごい大事だと思います。特にこれっていうのはないんですけど、成功している人のインタビューを見たりとか。インスタでは勝手にアルゴリズムで出てくるようになって毎日見ています。あとは、自分の好きなアーティストだったり、そういった方々が普段どういうふうに歌っているのかとかも眺めています。有名じゃない人でも、その人の普段のやっていることをただひたすら見ているんですよ。良いことを言おうとしてる人って“本当か?”って思ってしまうので、そうではなくて、この歌声を出すためにはこういうふうにしたら出るよっていう、ポジティブなことだったり、自分の好きな分野で頑張っている人の映像を見ます。メイクの動画でも、ここにハイライト入れると若く見えるよとか、そういうのも真似するとパッと明るくなるし。小さなことでもいいと思うんです。歌も、こういうふうにしたらもっとこうなるとか、テクニックみたいなものがいっぱいあって、忘れがちだから映像を見て思い出して、今日これやってみようって。そういうのを1個やるとなんかハッピーになります。1日そういう目標が1つあるとハッピーになりますね。それだけですごい幸せになれます」

――その習慣はポジティブになれそうです。落ち込んだり、ネガティブになることはほとんどありませんか?

「結構落ち込むタイプでした。でも、落ち込んでばかりいると、疲れ始めるんですよ。それで、どこかのタイミングでもういいやって思うようになってきました。多分母親になってからかもしれないんですけど、落ち込んで周りの人にもそういうネガティブな気持ちをシェアするのも嫌だなと思い始めて、それより“失敗した。じゃあ次はこうすればいいんだ。よし”っていうふうに、自然と切り替えられるようになりました。妊娠と出産ってすごい経験だったので、これを経たら何も怖くなくなったのかなって思います」

――これまではどんなことで悩まれていたのでしょうか?

「単純に歌がうまく歌えなかったりとか、良いライブができなかったりとか、テレビで思ったようなことができなかったりとか、意外とそれを引きずっていました。自分の理想像に届かなかったときがすごい悔しいんですよ。でも、それって自分が決めた目標だから、周りの人は別にどうも思ってないんだろうなって思うようになってきて、“まあいいや”って考えるようになりました。“まあいいか”っていう気持ちってすごく大事だなと気付いて。目標を高く持っていたので、自分自身をすごく苦しめていたんですけど、自分がどうのこうのよりも、そのとき周りの人たちが歌を聞いてハッピーになってもらえたらいいなって切り替えるようになりました。変に自分に期待をせず、その日の自分のベストが出ればそれで十分って。本当に究極で言うと“生きてるだけでうれしい”みたいな、そういうことなんですよね。ストイックにやるのもいいんですけど、その日みんながハッピーになれたら一番良くない?って」

――今後はどのように年齢を重ねていきたいですか?

「大人になるって責任感もあって、大変なことがいっぱいあるじゃないですか。だけど、子供と一緒に遊んでいる時のお茶目なところとか、無邪気な自分も忘れちゃいけない。時代に合わせて自分もアップデートしながら、子供から大人、おじいちゃん、おばあちゃんが普遍的に聞けるような歌を届け続けたいです」

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