高島礼子 記者も目の当たりにした自然体の魅力 健康の秘けつは“ほどほど”のウォーキング「心を整える時間にも」
2025.06.27
女優の高島礼子さんは自然体が魅力です。体のケアでも大切にしているのは無理をしないこと。ショッピングやランチを楽しみながら、コツコツ歩いています。石井ふく子プロデューサー白寿記念公演「かたき同志」(大阪・新歌舞伎座、8月30日~9月21日)には娘の結婚に猛反対する母親役で出演予定。エネルギーあふれる演技を支える“ほどほど”の健康の秘けつを聞きました。(望月 清香)

――舞台は体力勝負だと思いますが、体力づくりのために取り組んでいることはありますか。
「ウォーキングをしています。コロナ前までは車で移動することが多くて全く歩かなかったのですが、コロナ禍をきっかけに歩いたり、バスを利用するようになりました」
――どのくらい歩きますか。
「最近だと銀座で舞台を見終わった後、その余韻を楽しみながら渋谷の方まで歩きました。途中でランチして、カフェでお茶して、買い物をして…。楽しみながらダラダラと1日がかりで散歩しています。だから“もう着いちゃった”みたいな感じ。二子玉川から池尻まで歩いた日もありました」
――ウォーキングを続けるコツはありますか。
「無理をしないことです。歩き過ぎて膝を痛めることは絶対NGですね。私自身の癖として、歩き始めるともっと歩きたくなってしまって、無理をしちゃうんですよ。そうすると体にストレスがかかるみたいで、ある時急にどこかを壊してしまう。調子に乗りやすい性格なので、調子に乗らないようにする戦いです。 “もうだめ、ここで一服、お茶しよう”と自分に言い聞かせたり。“ここまで歩いたからあとはバスに乗ろう”とか。地下鉄に乗るのもうまくなりました。便利さを知りました」
――自分自身の心の声や体の声に耳を傾けているのですね。
「自分の声を聞かなきゃだめですよ。心の声や悲鳴を聞かないと無理をし過ぎてしまう。ほどほどが大切です」
――高島さんにとってのウォーキングを続けるコツは?
「私の1つのストレス解消になっています。続けたいから、無理しないことを大事にしたい。“どのタイミングでスイーツを食べようかな”とか“ランチに何を食べようかな”とか本当にくだらないことを考えながら歩いています」
――効果はどんなところに感じていますか?
「くだらないことを考えながら…とはまったく逆ですが、無になれる時間もあります。私は雑念だらけなので、話がコロコロ変わってマネジャーに怒られるんです。常に何か他のことを考えてしまう。時間がもったいなくて瞑想(めいそう)ができないんですよ。でも歩いてる間は景色を楽しみながら瞑想状態になっている時もあります。運動にもなりますし、心を整える時間ですね」

<編集後記>
「よろしくお願いします!」。取材部屋に入ってきた高島さんから視線が外せなかった。爽やかさ、格好良さ、上品さ、大人の色気、少女のような可愛らしさ…。相反するいくつもの魅力を内包したオーラに心を奪われた。
インタビューでは1つ1つの質問に飾らずに答えた。引き締まったフェイスラインの秘けつを聞くと、「顔筋マッサージ」と回答。“変顔”になってしまうのを気にする素振りなく、思いっ切り大きく口を開けたり、唇をすぼめたりしながら、マッサージ方法を伝授してくれた。
そんな高島さんが生活の中で心がけていることは、思ったことを言葉に出すこと。「 “美味しい!”とか“気持ち良い!”と口にしています。素敵なことをもっと心から堪能したいなって思って」と話した。高島さんはゆっくりと湯船に浸かっている時や美味しいスイーツを食べている時に幸せを感じるという。
気取らずに自然体に、小さな幸せを見つける。そんな高島さんの姿から人生を楽しむヒントをもらった気がした。(望月 清香)