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鈴木保奈美 記者が感じた本気 前向きな言葉ばかりが…20年続けている習慣“体の声”を聞く方法「やるとバランスが分かる」

2025.06.17
鈴木保奈美 記者が感じた本気 前向きな言葉ばかりが…20年続けている習慣“体の声”を聞く方法「やるとバランスが分かる」

女優の鈴木保奈美さん(58)は心も体もエネルギッシュな人です。フジテレビ「人事の人見」(火曜後9・00、6月17日最終回)では、主演の「Travis Japan」松田元太さんをはじめとした新進気鋭の俳優とともに生き生きとした笑顔を見せています。若々しさの秘けつについて聞きました。(井利 萌弥)

(撮影・小海途 良幹)

――今年1月期のテレビ朝日「プライベートバンカー」では、命綱1本で100メートルの高さから吊されての撮影もありました。体力的にきつい現場でも、制作側のリクエスト以上の演技で視聴者を引きつけ、話題になりましたが、どのような体力づくりをしているのでしょうか。

「撮影で体を動かすときに、ある程度筋肉が必要だなと思って、美容目的ではありませんが、ストレッチをしています。第1話の屋上のシーンで、高いところからぶら下げられたんですけれど、そういう時に体が思うように動かないと迷惑をかけてしまいますし、何よりできない自分も悔しいんです。健康でいることで、仕事も自分自身のプライベートも楽しめますしね」

――全力疾走もありましたね。

「悪いヤツに見つかりそうになって、(唐沢寿明、上杉柊平と)全速力で逃げるシーンがありました。こういうときに私だけ走れないということがないように、体はちゃんと鍛えておこうって改めて思いました!」

――ストレッチはどのようなことをしていますか。

「ジムに行ったり、ピラティスをやってみたり、いろいろしてみたのですが、コロナ禍であまり行けなくなってしまって。そこから自宅で、ヨガインストラクターの友達だったりとか、あちこちで教わったのを思い出して、家で自己流でストレッチをしたり、腹筋をしたりしています。今はYouTubeで調べればたくさん動画が出てきますから、いろいろトライできています」

――どんな時間帯にやっていますか?

「早朝に出掛けないといけない日以外は朝30分ぐらいかけてやっていますね。かれこれ20年ぐらいになるかもしれません」

――家で体を動かす際にはブリッジもしていると以前お話されていたのを聞いたことがあります。

「ストレッチの最後にやっています。上体を反らして、逆さまになる体操ですね。いつもやっていると“今日は右の肩のあたりが硬いなあ”とか“今日は背中が固まっているな”、“今日はスムーズだな”とか、体の調子がわかるんです。体のバランスがどうなっているかとか、自分の体を知るバロメーターのようになっています」

――“体の声”をブリッジで聞いているんですね。体を動かすことは好きですか。

「体操選手とか、体が動く人に対する憧れがあって、映像でバレエとかダンスを見たりするのも好きなんです。体を使える、そして自分の体をコントロールできる、そういう人に少しでも近付けないかなと思っているんです」

(撮影・小海途 良幹)

<編集後記>

穏やかだった鈴木さんの表情が突然変わった瞬間があった。記者が「年齢を重ねるにつれ、体や心に不調っていうのが来てしまうと思うんですけど…」と切り出した時だった。“ちょっと待って”というように小さく手を挙げ「我々も含めて、メディアが“老いってつらい”っていうネガティブなイメージを作りすぎていると思っているの」。それまでは質問の一つ一つを丁寧に聞いて答えてくれていた鈴木さん。初めて挟んだ言葉の口調は熱を帯びていた。「むしろ“年を取れば取るほど楽しくなるよ”とか、そういう考え方を、もっと私たちが広めるべき。若い人に“いいな、年取って”“いいな、大人って”“いいな、おばさんって”って思ってもらいたいと思っているんです」。前のめりになる姿に本気を見た。「ピアノを弾きたい」「踊りも習いたい」――。今後について、出てくるのは前向きな言葉ばかり。結婚、育児で芸能活動を休んだのは約10年。3人の愛娘は成人し、社会人になった。母としての経験を経て芸能活動に戻った現在は「赤名リカ時代」とは異なる女優・鈴木保奈美の第二章。新たな時代をつくろうと力強く進む姿をこれからも取材していきたい。(井利 萌弥)

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