羽田美智子 二拠点生活を語る 高齢の母親との穏やかな日常、良い香りのする家…記者がハッとした「オンオフ」の切り替えとは
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女優の羽田美智子さん(56)は現在、出身地・茨城県と東京を行き来する二拠点生活を送っています。地方での高齢の母親との実家暮らしが穏やかで柔和な笑顔を引き出しているようです。テレビ朝日「特捜9 final season」(水曜後9・00、6月11日最終回)でも温かい雰囲気でチームをまとめる長女的存在を好演しています。そんな羽田さんがどんな生活を送っているのか聞いてみました。(井上 侑香)
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――二拠点生活はどのように送っているのでしょうか。
「父が2022年に他界して、今年89歳になる母が1人で住んでいるので、
1週間に1度、実家に帰って、掃除とか買い出しとかをして、仕事をしに東京に来ています。実家の近くに兄家族がいるので、常に誰かは母と実家にいる形になっています」
――足を踏み入れるとリフレッシュできるような家と聞きました。
「そうなんです。家に入ると杉の良い香りがして、いらっしゃった方は“森林セラピーを受けているみたい”と言ってくれます。リホームしてから母もすごく元気になりました」
――良い香りのするご自宅、素敵ですね。どのようなリホームをしたのですか。
「実家が羽田甚商店という5代続いた商家だったので、その名残りがあって、家自体が広かったんです。高齢者にとっては直した方がいいところがたくさんありました。母にとっては終の棲家になると思うので、元気なうちに快適な暮らしをしてほしいとリホームをお願いしました。フラットで段差のない天然木の環境のいい家で機嫌よく暮らしてほしくて、コンパクトにしていただきました。茨城の天然木で造っていただいたんですけど、使われているのが、茨城県と栃木県、福島県の県境にある八溝山で伐採された八溝杉。八溝山の材木は八溝材と呼ばれていて関東きっての良材といわれているほど質が高いんです。その天然木の香りがちょうどよく漂う家になりました」
――気持ちの良さそうな家ですね。
「気持ちいいです。天然木なので『床暖房は入れられないけれど、その代わりに暖かい』と言われて、正直半信半疑だったんですが、確かに冬でも暖かいです。足触りが良くて、優しくて裸足が気持ちいい。母も私もずっと裸足でいるようになって家の中を歩いていますよ」
――茨城では女優の羽田さんとは違う生活になっていますね。
「東京に来ると女優である私がいて、でも実家に帰ると1人の娘で。朝、ゴミを捨てに行くと、子どもの頃からの馴染みの方が誰かしらいるので、近所の人たちも『あら、みーちゃんいたの』なんて声を掛けてくれますし。『最近そこに泥棒入ったから気を付けて!』『うちにも警察が来たよ』なんて話して情報交換をしたりして。茨城に帰ると子どもの頃の自分に返るようで新鮮です」
――家庭菜園も始められたとか。どんな野菜を育てていますか。
「大根が40本ぐらい穫れて近所に配ったり、東京で私がいつも行くお惣菜屋さんに持って行ったりします。本当に柔らかくて甘くておいしいんですよ。親戚が『大根ある?美味しかったからちょうだい』と言って、いつも5本くらいまとめて持って帰るんです。ブロッコリー、ほうれん草、小松菜などほかの野菜もたくさん。今はサヤエンドウを育てていますし、夏野菜もやりたいと思っています」
――二拠点生活が羽田さんの活動を支えていますね。
「はい。頭の切り替えができるようになりました。2つの人生を歩んでいるみたいです。茨城ではリラックスして、東京ではお仕事により一層全力で臨めるようになったと感じています」
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<編集後記>
ホッとするような優しい笑顔と少しゆっくりめで丁寧な口調の羽田美智子さん。かつてお笑いコンビ「サンドウィッチマン」の伊達みきおさんが「可愛いんですよ、天然というか」と印象を旅番組で語るのを見て、羽田さんには「天然」「ほんわか」という印象を持っていました。しかし、ハッとしたのが写真撮影の時。カメラの前で自ら次々とポーズを決め、表情も変幻自在。さらに、屋外での撮影では、自ら風向きを読み、カメラマンが撮影しやすいように顔や体の角度を細かく調整するプロフェッショナルぶりを目の当たりにしました。インタビューでは東京と地元・茨城の二拠点生活を送っていることを語った羽田さん。そうすることでオン・オフの切り替えがうまくできるようになったといいます。ご近所さんから「みっちゃん」と呼ばれ、井戸端会議に参加したり、家庭菜園のお裾分けなどもするとか。そんな1人の女性としての等身大の生活があるからこそ、スイッチが入った時の女優・羽田美智子さんが一層輝いて見えるのかもしれません。(井上 侑香)
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