羽田美智子 「毎日のラジオ体操は自分で曲を歌いながらやります」共演者も虜にする天性の“愛らしさ” 明るい笑顔につながる心身の整え方とは
2025.05.23
女優の羽田美智子さん(56)は端正な顔立ちとギャップのある“天然キャラ”が魅力の一つとして芸能界で知られています。舞台・熱海五郎一座「黄昏のリストランテ〜復讐はラストオーダーのあとで〜」(6月2日開幕、東京・新橋演舞場)でも座長の三宅裕司さんから「醸し出す空気が天然」と指摘され、羽田さんならではのかわいらしさが織り込まれたストーリーとなったそうです。無意識のうちに生き生きと明るい雰囲気を醸し出せるのは心身のコンディションが整えられているからこそ。テレビ朝日「特捜9 final season」(水曜後9・00)でもチームを温かくまとめる刑事役を好演中。そんな羽田さんに日々の生活でのこだわりを聞いてみました。(井上 侑香)

――体を動かすなど、毎日行っていることはありますか?
「ラジオ体操をやっています。自分で歌いながら。仕事関係のスタッフの方がそれを見ていて『羽田さん、それYouTubeに動画をあげたらきっとやる人が増えるよ」と言ってくれました」
――自分で歌いながらラジオ体操というのは、どんなものなのでしょうか。
「曲を自分で歌うんです。タンタタタタタタ…みたいに。2番まで全部やります。舞台に出演した時に出演者みんなでやったのがきっかけで2017年くらいから続けています。自分で歌うとどこでもできます」
――ラジオ体操で感じている効果はありますか。
「体自体が“起きる”のと同時に疲れている場所がすぐにわかるんです。ここが硬いな…とか。背中が痛い時も動かしているうちにそこが稼働してきて痛みが薄らいでいくし…。やらないでいた若い頃の自分が怖いなと思うくらいです」
――ほかに普段から取り組んでいることはありますか。
「アロマテラピーですね。情報が早い親友がいまして、日本にまだアロマやアロマセラピストっていう名前が浸透してない頃に『私、アロマセラピストになる』って言って、その親友が日本に唯一あった学校に通い出したんですね。それで、私が“実験台”になったんです。『この香りを嗅いでみて』と言われて『凄くリラックスする』『元気になった』とかコメントを言っていました。モニタリングですね。そしてある日、彼女が私に作ってくれたアロマミストを付けて撮影現場につけていくと、凄くいい香りと言われました。本当に私に合っていたんだと思います」
――その後、ご自身でもアロマセラピストの資格を取得されました。
「植物は置かれた場所で命を全うし、太陽の方を必ず向いて、常にポジティブなんですね。アロマってそのポジティブなエネルギーをもらえると思っています。私は子どもの頃から人前に立つのが好きだったかというと決してそうではなかったし、今でも緊張します。それでもアロマの力で背中押してもらうということがあります。舞台が終わった後には、交感神経が優位になっている状態を、香りを嗅ぐことによって副交感神経を優位にさせるというスイッチングの役目をしてもらうこともあります。気分を変えるのには香りは大事で、いいものなんです」
――お気に入りの香りはありますか。
「昔から好きな香りって変わりませんね。感染症のはやるような時期には、やっぱりユーカリとかミントとか、スッキリする香りが欲しくなります。これから夏に向けては、バニラやフローラルの甘い香りですね。パチュリやローズゼラニウムは通年で好きです」
――楽しいラジオ体操と好きな香り…。ゆったりした時間が流れているような感じがします。今後はどのように年齢を重ねていきたいと考えていますか。
「幸いなことに、私にはいつも素敵な言葉をくださる先輩がいて、50代になる時には『50代は楽しいよ』って言ってもらえたんですね。そして最近では60代になった方に『60代に早くいらっしゃい。凄く素敵な時間が待っているわよ』って言っていただいて、とても励まされたんです。若い頃は年を取ることを怖がっていたと思うし、鏡に映る自分を見て『私ってこんなになっちゃったの』って変化にドキッとする時はあります。それでも、なるべくあるがままで、自然体に年齢を重ねていって、後から来る人たちに『こうだよ、ああだよ』と経験を伝えられるような人になっていたいなと思います。先輩方と同じように『楽しいよ。でもこういうことが待ち構えているよ。例えば、老眼にはなるよ』とかですね。メンタルの面では、きっと木の年輪と一緒で、どんどん年輪が増えるのは素敵なことだから、怖がらずに一緒に行こうって言えるような人でありたいなと思います。私も年輪をこれからどんどん増やすと思うんですけど、それがとても楽しみですね」
