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板谷由夏「快楽主義なんです」よどまず、流れるために…朝、夜のルーティン

2025.08.25
板谷由夏「快楽主義なんです」よどまず、流れるために…朝、夜のルーティン

クールで強い女性を演じることが多い板谷由夏さん(50)。女優、モデル、ファッションブランドのプロデュース、そして報道番組のキャスターも11年間務めました。さまざまな顔を持つ彼女のエネルギーはどこから来るのでしょうか。朝や夜の習慣について聞いてみました。(後藤 実穂)

(撮影・大城有生希)

――長年、多方面で活躍されています。そのエネルギーはどこから来るのでしょうか。
「流れ流れで、興味あること、やってみたいこと、トライしたいことが現れた時に“ドン”と行ってみているだけなんです。それが止まってないように見えるとしたら、私としてはすごくうれしいです。よどみたくないんです。よどむこと、ちょっと止まることで、自分がネガティブになるのが分かるので、人生を楽しみたいとか、ポジティブに動いていたいとか思った時に、あんまりよどみたくないっていうのがキーにあって。流れていたいんです。その流れの中でいろんな人に会うんだったら、いろいろなことを生み出していきたいし、いろいろなことにトライしたいっていうのをずっと続けてるという感じです」

――よどまず、流れるために体調のケアなど取り組んでいることはありますか。
「ストレスをためないようにしているんだろうなとは自分で思っています。たぶん性格的なことだと思いますが、ストレスを感じないために何かをするっていうこと自体がストレスになると思うので、あまり考えないようにしています。その時その時の快楽主義ですね。その時その時が楽しくて気持ちが良くて、おいしくてハッピーで、笑顔でいられることをチョイスしていくだけですね」

――――朝や夜の習慣、ルーティンなどはありますか。
「体力維持には、週1回ピラティスをやっています。あと毎朝、鉄瓶でお湯を沸かして白湯を飲んでいます。鉄分を摂れるってうちの母が言ってたので。“女子は鉄分摂りなさい”と。それで、なるべく鉄瓶でお湯を沸かして、白湯を飲んでいます。だけど、水筒に入れて、それを持っていこうとしたら、キッチンに忘れたり。多々あるんですよ(笑い)。 “いつも持っています”と言うんだったらいいんでしょうけれど、靴を履こうとして置いてしまって忘れたり、そんなのしょっちゅうなんです。それでも白湯は4、5年、続けていますね」

 ――どういった変化を感じていますか。
「冷たい飲み物を飲んで腸が冷たくなると、なんとなく風邪をひきやすい気がしています。体調が悪くなると、首と名前がつくところや体を温めたりしますよね。首、手首、足首を温めて、白湯をじゃぶじゃぶ飲むと、すぐ治る気がします。温かいものは良いな、白湯はいいな。感覚としてそう思っています」

――夜は何かされていますか。
「夜は、ベッドに入って寝るときに“今日もありがとうございました”と思って寝るようにはしています。『スリー・グッド・シングス』って言うのですが、寝る前に3つ、今日起こったいいことを思い返すと、すごくよく眠れるって聞いたので。書くともっといいらしいのんですがけど、私は思い返すようにしてます。そうすると、その日に感謝が生まれて、明日も頑張ろうっていう気持ちが生まれる、と。嫌なこと全部、それはその日のうちに手放して寝るようにしています。なんとなく気持ちよく起きられている気がしています。確かに嫌なことを思い浮かべるより、いいことを思い浮かべる方がハッピーですよね」

 ※スリー・グッド・シングス アメリカの心理学者が提唱したポジティブ心理学のメソッドの一つで、夜寝る前にその日に起きた良いことを3つ書き出す方法。

(撮影・大城有生希)

<取材後記>

黒黒のロングドレスにジャケット、赤いヒール。風を切るように取材場所に現れた板谷さんは、イメージ通りの“カッコいい女”だった。そして、ニッコリほほ笑み、飾らずに話す姿に、こちらも自然と笑顔にさせられた。同じ福岡出身で祖母の出身地が同じだと分かると、インタビュー同様、巨峰、柿、梨などフルーツの話に。最近、東京に上陸した某うどんチェーン店の話題にもなり、名物の大きなおはぎ(ぼたもち)への熱い思いを口にしていた。

初対面にもかかわらず、「飲みそう」とズバリ言い当てられるほどに距離感を感じさせない話術。おつまみを「お酒のあて」と語るワードチョイスも同じ“キッチンドランカー”としてグッと来た。

写真撮影中もスタッフらに自ら話しかけ、和やかな空気を作り出していた。ざっくばらんに話す一方で、さりげない気配りを忘れない。これこそが人を引き付ける板谷さんの魅力なのかもしれない。(後藤 実穂

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