松嶋菜々子も直面した“仕事と子育ての両立”「主婦業に終わりはないし、完璧もない」50代だからこその人生の楽しみ方とは
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女性の憧れである女優の松嶋菜々子さん。テレビ朝日で放送中の「おコメの女-国税局資料調査課・雑国室-」では、国税局で働く正義感の強い女性官僚を演じます。女優としてもキャリアを築いてきた松嶋さんの仕事観を聞きました。(井利 萌弥)
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――本作では、自ら複雑国税事案処理室を立ち上げて脱税者を成敗する50歳の米田正子を演じます。松嶋さんはこのキャリアをどのように捉えていますか。
「この歳でこのポジションということは、大変な時代に、女性がすごく頑張って道を切り開きながら生きてきたんじゃないかと。強さだけでなく、柔軟性や受け入れる力も必要だったように思いますね」
――ご自身もキャリアを積むことの難しさを感じることはありましたか。
「子育ては、どうしても時間を取られてしまうので、そのペース配分には苦慮しました。女性だからということではなく、この職業はむしろ女性を活かした役柄が多く、そこに難しさはありません。ただ、仕事と子育てを両立するという点では、大変な面も多々ありましたね」
――松嶋さんはどのように乗り越えられたのでしょうか。
「本当に、“今日一日、なんとか終わったぁ”という日々の積み重ねだったので、決してやり切ったとか、うまくできたとか、完璧だとか、そういうことは思っていなかったですね。周りの皆さんにも助けていただきましたし、自分のマイルールだとか、“自分が保っておきたい形”や“こうしておきたい何か“みたいな、たくさんのこだわりを“これも仕方ない”、“これもいい”という感じで、どんどん外していきました」
――ご自身の考え方を変えていったのですね。
「几帳面だったり、完璧主義なところもあったんですよね。でも、主婦業に終わりがないし完璧もない。それを日々受け入れて、気づいて、誰かを見て“なるほど”と思う。そうした積み重ねの中で、自分を少しずつ変化させていくというか、そんな毎日だったなと思います」
――お子さんが大きくなられた今、仕事観も当時と変化しましたか。
「若いころは仕事が詰まっていて、途中から子育ても始まり、自分の知的好奇心を養うような時間が全く取れませんでした。でも今は、子供が成人して手が離れたことで、ようやく落ち着いて仕事に向き合えるようになった気がします。当時は知らないことが多すぎて、あっぷあっぷしながら必死にやるしかなくて、今とは仕事の捉え方も違ったんですよね。今回の作品で、自分でも想像していなかったような仕事のペースや向き合い方ができているので、その変化は楽しいです」
――テレビで拝見していても充実感が伝わってきます。
「50代になってくると、半世紀も生きてきて、怖いものがなくなってきたというか、気持ちにも余裕が生まれて、いい意味で諦めつつ、もう少し頑張ろうとのびのびできますね」
――本作を通じて、同年代の女性にはどんなメッセージを伝えたいですか。
「まだまだ仕事ができる年代なので、もっと楽しく、いろんなことを少しゆるく受け止めつつ、キャリアには自信を持って、この先もよりパワフルに生きていきましょう」
