松下奈緒の幸せとは?一人の時間と仕事を楽しむ生き方「年齢のせいにしたくない」
2025.08.19
テレビ朝日「大追跡~警視庁SSBC強行犯係~」(水曜後9・00、20日に第7話放送)で、大森南朋さん、相葉雅紀さんとトリプル主演し話題の女優・松下奈緒さん。華やかな活躍とは一転、休日はとても静かだそうです。実は1人でいる時間が好きだといいます。そんな松下さんが思い描く幸せについて迫りました。(井利 萌弥)

――プライベートではどんな方と交流されていますか?
「1人で遊ぶのが好きです(笑い)。友人ともコミュニケーションを取りますが、やっぱりどこか気を使ってしまうところがあるんですよね。ピアノもそうなんですけど、1人でどこかに行ったりとか、1人で遊べることがすごく好きです。洋裁が趣味で、服を作るんですが、1人で服屋さんに行ったり、1日図書館で洋裁の本をずっと読んだりするだけで、十分楽しめるんですよ。誰かをそれに付き合わせるのがすごく悪いなと思ってしまうので、自分の好きなことは、自分の中で完結していますね」
――趣味を満喫する時間は幸せを感じますね。
「そういう時間もありつつ、現場に行けるということが幸せですね。暑くてみんな大変な中、ヒーヒー言いながら撮影していますが、また翌朝現場で皆さんに会うと、やっぱり楽しいし、この仕事をしている自分が好きなんだなって感じるんですよね。それが、大変ながらもできる理由だなって思います。例えば、第1話が完成しましたって言われるとすごくうれしい。1話って、まだ誰も知らない、誰の感想も聞いていない状態で、見てくださる方に伝わるかなってドキドキするんです。それに返ってくるものがあったりして、キャッチボールできることがすごく面白くて、現場に行くのが楽しくなります。仕事ができていることがやりがいでもあり、生きがいでもあるなと思いますね」
――年齢を重ねて、体調に変化を感じることはありますか。
「やっぱり疲れやすくなったなっていうのは実感しますね。20代のころに比べると、“この時間、もっと元気だったな”なんて思うことがあります。今までそんなこと感じたことはなかったんですよ。ただそれは、自分が頑張ればいくらでもクリアできることだと思っています。年を重ねて、40代になったからだとか、年齢のせいにしたくないです。そういうことに負けたくないですね!」

<編集後記>
厳格な家庭で育った松下さん。規則正しい食事にピアノの練習…幼いころからの習慣は、今も乱れることなく続いている。インタビュー中、何度も登場したのは、「基本」「普通」といった言葉。最も大切にしていることの表れだと感じた。当時は言われるがまましていたかもしれないことも、今となっては自身が大事にすることへと変わっていき、結果論として「それが自分に合っている」「結局向いているのだと思う」と話した。しかし、長い期間「基本」「普通」を繰り返すことには我慢が伴う。実際、逃げ出したくなるような瞬間を何度も乗り越え、歯を食いしばっていた過去もある。そして手にしたのは、揺るがない知識と当たり前を熟知したからこその自由だ。忍耐強く、コツコツと習慣を続けてきた姿には説得力があった。
(井利 萌弥)