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吉田羊 映画「遠い山なみの光」で全編英語の演技に挑戦 撮影前にはホームステイ「大人になってから学ぶ語学ってこんなに楽しいんだ!」

2025.09.03
吉田羊 映画「遠い山なみの光」で全編英語の演技に挑戦 撮影前にはホームステイ「大人になってから学ぶ語学ってこんなに楽しいんだ!」

凛としたたたずまいが印象的な女優の吉田羊さん。映画「遠い山なみの光」(監督石川慶、9月5日公開)では全編英語の演技に挑んでいます。流ちょうなイギリス英語でセリフを披露。約30年間イギリスで暮らす女性・悦子の人物像に説得力をもたせています。そんな吉田さんにどのようにして英語を習得したのかを聞きました。(望月 清香)

撮影・河野光希

――今作では全編英語で演技していますが、どのようにして英語を学びましたか。

「撮影が始まる半年前から国内でダイアログコーチをつけていただいき、イングリッシュアクセントの発音などを習いました。舞台があって定期的にはできなかったんですが、最低週1回のペースで教えてもらいました。イギリスに渡ってからは現地のダイアログコーチの先生についていただきました」

――撮影前にはホームステイも体験したそうですね。そちらではどのようなことを学びましたか。

「撮影の1カ月前にイギリスに数週間ホームステイをして、耳が英語に慣れる訓練をしました。もちろん語学学習の側面もあったんですけど、それ以上に実際にイギリスで生活をしたいと思いました。私が演じる悦子はイギリスで30年にわたって暮らしている役だったので、実際にイギリスで生活することでしか得られない体の変化を感じたいと思いました。映画のオーディションの話をいただいた段階で、撮影前に1カ月スケジュールを空けてイギリスに行くつもりで準備を進めていました」

――実際に暮らしてみていかがでしたか。

「イギリスは水が硬水なので、シャワーを浴びただけで髪の毛がバサバサになりました。パン食なので、お肌も乾燥します。それからイギリスのお宅はどんなに小さいアパートでもガーデニングをやる習慣があります。毎日お世話をするので、少なからず日焼けするし、シミそばかすもできやすい環境だと感じました。行ってみないと体験できないこと、知らないことがたくさんありました。1つ1つの体験が悦子の血肉になっていく感じがして、役作りをする上で凄く助けられました」

――今作を通して語学を学ぶ楽しさを感じたのではないでしょうか。

「大人になってから学ぶ語学ってこんなに楽しいんだ!って思いました。明確な目標があるからこそ頑張れるのだと思います。誰かに強いられて学ぶのではなく自主的に学ぶ楽しさを感じました」

――今回身に着いた英語力を生かしてこれからどんなチャレンジをしたいですか。

「この作品で英語学習の機会をいただいたので、今後も海外作品とご縁があったらうれしいなと思います。その時は英語でコミュニケーションが取れるところからスタートできるように、これからも学習を続けていきたいです」

撮影・河野光希
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