「自分が親からもらってきたものを今度は自分から作っていきたい」 May J.が始めた新たな挑戦とは? 育児のスタートが転機に
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歌手のMay J.さん(37)はストイックな「絶対的歌姫」の印象が定着していますが、普段は笑顔を絶やさない優しいママです。1歳の女児の育児に奮闘しながら、YouTubeでキッズチャンネル「LALA SONG」を開設し、知育ソングの配信をスタートして視聴するお父さん、お母さんや子供たちに寄り添っています。新たな歌への向き合い方に挑戦している今、笑顔で過ごす秘けつを聞きました。(井利 萌弥)

――2023年秋に第1子となる長女を出産されました。お子さんが生まれてから生活にどんな変化がありましたか。
「最初は全く想像ができなくて、お仕事と育児の両立をどうすればいいんだろうと、妊娠中からすごい不安だったんです。でも、娘が生まれてみると、私の場合は自分の母親や義母、周りの助けてくれる人がたくさんいたので、そういった方々のサポートを受けながら仕事もしているので、本当にありがたいと思っています。お仕事できなくなっちゃうのかなと思ってたんですけど、生まれる前と変わらず精力的に仕事もできるし、家に帰ったら娘に愛情を注ぐことができています」
――周囲のサポートについてはどのような形だったのでしょうか?
「やっぱり最初の頃は全く分からないことばかりで、今振り返ると最初の2、3カ月はすごく大変だったと思います。過酷で、それがいつまでも続くのかとか思っちゃうと、“どうしよう…”みたいな感じになって、無理だっていう時にマネジャーさんに電話していました。今は夫と、今日はこんなことをしていたとか、こんなふうにできるようになったよとか、特に1歳になるまでは毎日変化があるので、今日はこんなこと言ってたとか、そういう小さな幸せをシェアしてやってきました」
――初めての子育てに取り組む一方でキッズチャンネルという新しい仕事を始めようと思った理由にはどんなことがありましたか。
「私の母親が英語教師で英会話スクールをやっていたり、両親が音楽やパソコンを教えてくれるような家だったので、私が英語を覚えるのも音楽と一緒だったんです。ABCの歌など、いろいろなことを覚える時も音楽と一緒に覚えていたので、自分にとって音楽は歌だけじゃなくて、教育という面でもすごく重要な存在だったと思っています。なので、キッズソングを作りたいという思いはずっとありました。今でもいつか自分のオリジナルの知育ソングも作りたいと思っています。自分が親からもらってきたものを今度は自分から作っていきたい。子供たちがこれを見たら、一緒に英語や言葉を覚えられる、そんなYouTubeを作っていきたい。そう思ったのが、今回のYouTubeチャンネル開設のきっかけです」
――May J.さんにとって、音楽は生活とともにある身近な存在ですね。
「はい。自宅でも結構歌っていますね。娘が音が流れる絵本が好きなので、娘の本から聞こえてきた曲を何気なく歌ったりとか。それから、娘のことを思いながら作った作った『Sweetest Crime』(2023年11月発売、作詞・作曲 今井了介、May J.、ハラミちゃん)を聞かせることがあるのですが、そんな時は私が穏やかな気持ちになります。将来、娘がその歌を口ずさんでくれたら嬉しいです」
――お子さんにはどんなことをやらせてあげたいでしょうか?
「私自身が小さい頃、英語、ピアノ、歌、バレエ、ダンスなど、いろいろなことを学ばせてもらって、その中で自分の好きなことを見つけて夢中になっていきました。娘にもいろいろな選択肢を作ってあげられるようにしたいなと思っています。音楽が好きであってほしいので、いろんな音を聞かせたり、ピアノを弾いてみたりしています。様子を見ていると音楽は好きそうです」