「人様に迷惑をかけないよう…」有働由美子が考える50代の体調管理 将来のために今やるべきこと
2025.07.19
報道からバラエティー、ラジオのパーソナリティーなど、ジャンルを超え、幅広く活躍する有働由美子さん(56)。最近では、初めて手掛けた絵本「コドモの大學③せんきょに行こう!~えらぶ たのしさ えらべる しあわせ~」(ハゴロモ刊)が発売されて話題になっています。多忙な日々で体調管理はどうしているのか。聞いてみると、そこには将来を見据えた健康に対する考え方がありました。(井利 萌弥)

――現在はテレビ朝日「有働Times」で日曜夜の顔を務めているほか、日本テレビ「with MUSIC」の司会、ニッポン放送「うどうのらじお」のパーソナリティーなど、幅広く活躍されています。これまでもNHK「あさイチ」や日本テレビ「news zero」など、これまで朝と夜の時間で帯番組に出演されていましたが、どのように生活リズムを切り替えていたのですか?
「『あさイチ』が終わって、夜の番組の仕事になっても、ゆっくり寝て、ゆっくり起きるというのが急にできるわけではなかったですね。時差ボケのような感じで、『あさイチ』の時間に起きてしまうことがよくありました。だから、『news zero』に出始めたときは、眠くて、力が尽きてから“本番始まるね”って感じでした。『あさイチ』は8年やっていたんですけど、やっぱりなかなか切り替わらないものでしたね」
――体が順応するまで、体調管理も苦労されたのではないですか。
「49歳から50歳に変わるときにNHKを辞め、50歳で『news zero』がスタートしたんですけど、ちょうど体にも変化が出てきて、疲れが取れなくなったんですよね。もともと体育会系で剣道をやっていて、すごく体力はあると思っていたんです。でも、徹夜をしても頭に入らなかったりとか、物理的に体が利かないっていうのがちょうど重なって。そこまではフルスロットルで走っていたんですけど、“あ、これダメか”と思って、呑みに行く回数を少し減らして体力を温存するという作戦を取りまして、体調を整えるようになりました」
――年齢的にも体力面や体に変化が出るような時期だったのですね。
「今までは、気合で何でもできると思っていたんですよ。二日酔いだろうと、二徹しようと、“気合で生放送乗り越える!”って。でも、今はさらに年齢を重ねてそれが難しくなってきたので、仕事を減らすか、体力を上げるか、どちらかしかなくて。今、仕方なく筋トレをやっています(笑い)」
――やはり体力を上げる方を選ばれたのですね。筋トレはどんなことをしているのでしょうか。
「これまではスポーツジムに行ってたんですけど。すぐサボるんです。まず、種目数をどんどん自分で減らしてって、やがて“忙しい”って行かなくなるんですけど。今は先払いで、予約してキャンセルすると、丸々料金が取られちゃうっていうトレーニングジムにしているので、お金がもったいないからすごく行くようになりました(笑い)」
――どれぐらいのタイミングで通って効果はどうですか?
「今は週に1回から2回通っています。オバちゃんになると、やった当日はすごく血流が良くて“マジで調子いいんだけど!”って思うんですけど、翌々日くらいにすごくつらくて、眠くなるんです(笑い)。なので、自分の体と相談しながら行くようにして、基本的にスクワットなどの代謝を上げる筋トレをしています。まずは代謝を上げて、食べ過ぎたときに消費するカロリーを上げる。あとは、筋力があると、何かあったときに、パッと動けるんですよね。体力があると、地震などがあったときに、パッと“すぐ行かなきゃ”って行けるんですけど、体力がないと、動くまでに一拍入っちゃうんですよ。“これ行った方がいいやつかな、どうかな”みたいな。昔はもう“はい、地震“っていう感じで動いて、すぐ会社に行ってたんですけど、筋トレすることでその感覚がだいぶ戻ってきました。“どうしよう、準備しようか”じゃなくて“はい、行きます”みたいな感じになりました」
――50代が体を見直すターニングポイントと感じていますか?
「私の経験では49歳から50歳になるぐらいに体の不調が一気に来ます。50歳前後が危ないですね。最初は“さあ、気合!”ってやってましたけど、だんだんそれも通用しなくなるんだなって、2~3年がたって気付きました。と、今偉そうに言ってますけど、筋トレ始めてまだ2年ぐらい(笑い)。52、3歳ぐらいの時に、何かと足が痛いとか、腰が痛いとか言ってる自分がいて、ようやく“これはやばい”と。ここからは人様に迷惑かけないように生きなきゃいけません。フリーの身では休んだりできませんから、体力をつけるのは最低限の自分の責任だと思っています」
――人生100年時代。将来を見据えて50代の今、動き出しているのですね。
「ここからが大事です。私は独身なので、70~80歳になって、もし歩けなくなったりすると、生活を誰がどうするんだろうって心配で。別に今すぐに心配したりしなくていいんですけど、70~80歳まで歩くためには、もう50代の今から大事です。だから今、未来のために、20年後のために、頑張っています。今の自分のためだと思うと全然頑張れなくて、“無理、10回でいいや”と思っちゃいますけど、“70歳まで歩く。80歳まで歩く”と考えてスクワットしています」
