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64歳・浜田麻里の変わらない生活 さらさらロングヘアの維持の秘けつとは?自家製ヨーグルト作りも

2026.10.01
64歳・浜田麻里の変わらない生活 さらさらロングヘアの維持の秘けつとは?自家製ヨーグルト作りも

いつの時代も変わらぬ圧倒的な歌声と、美しくなびくトレードマークのロングヘアでファンを魅了し続ける歌手の浜田麻里さん(64)。実は、生活スタイルも長らく変わらず、同じルーティンを続けているといいます。多くのシンガーが愛用するお気に入りののど飴や、ロングヘアの秘密、さらに、10年以上続けているヨーグルト作りなど、日常のこだわりを明かしてくれました。(井利 萌弥)

撮影:篠原 正樹

――声域の維持のために、日常ではどんなことに気をつけていますか?

「まず、乾燥にはかなり気をつけています。暑い時期は当然冷房を使いますけど、冷たい空気を口や鼻、首まわりに直接当てないようにしています。

例えば、車の中でも冷風の向きを気にしますし、誰かと飲食店に入って、自分が直接エアコンの風を受ける席だったら、“ごめんなさい、誰か代わって”と席を替わってもらいます。若い頃からずっとそうですね。

私は13歳の頃から声帯の専門医に診ていただいてきましたが、発声や歌唱を過度に続けていれば、声帯はある程度充血します。それが炎症にまで進めば治療が必要になりますから、使っては回復させる、ということを繰り返しながら長年やってきました。そういう意味でも、私の喉の粘膜はかなり敏感なんです。

長年診ていただいた声帯専門の先生からも、“あなたの場合は、室温との温度差が6度以上ある冷気には特に気をつけなさい”と、何度も言われてきました。実際、そういう冷風をしばらく受けていると喉に炎症が起きやすいので、そこはかなり気をつけています」

――一番効くあめ玉などを知っていたら教えてください。

「あめは本当に大事なんですよね。ただ、“これでないとダメ”というものがあるわけではなくて、種類にはそれほどこだわりません。ライブのときは、合間に何かしらずっとなめています。

森下仁丹から出ている赤いパッケージの『鼻・のど甜茶飴』は、シンガーの方がよく使っていますし、私も差し入れでいただくことがあるので使いますが、頻繁に使うのは『龍角散ののどすっきり飴』ですね。こちらの方が気軽に買えますし、龍角散の風味が私は好きなんですよ(笑)。

昔はキャンディーなら何でもいいと思っていて、楽屋に置いてある色鮮やかなドロップを生放送の本番直前までなめていたんです。後から放送を見たら、口の中が真っ黄色になっていて(笑)。それ以来、なるべく色のつかないものを選ぶようになりました。

そのくらい、のど飴はいつも身近にあります。口の中の水分量を保つためです。ある程度潤った状態でいることが、歌うためには必須です。特に年齢を重ねてからは、唾液の量がとても大切だと感じています」

――昔から変わらず綺麗なロングヘアのこだわりも気になります。

「髪に関することは、親がそういう仕事をしていたので、割と好きでしたし、自然と知識も持っていました。長くロングにしているうちに、自分の印象の一部にもなってきたので、今さら大きく変えるのもなかなか難しいですね。

若い頃は髪自体がもっと元気だったので、ほとんど伸ばしっぱなしでも平気だったんですけど、今はさすがにそうはいかないので(笑)。美容院にはちゃんと行きますし、毎回しっかりトリートメントもしてもらっています。

ただ、それより何より、ライブの日は髪より喉の状態が最優先なんです。楽屋が真っ白になるくらい加湿しているので、湿気で髪はほとんど雨の日と同じ(笑)。せっかくブローでストレートに整えても、本番になる頃には湿気でジリジリになってしまうんです。まあ、それはもう仕方がないですね(笑)。

近年は、髪のセットに長い時間をかけるより、その分の時間や体力を本番のために残しておきたいという気持ちもあります。もともと直毛なので、私の場合はショートをきれいに保つより、むしろ長い方がセットに手がかからなくて楽なんですよ」

――ずっと若々しいですが、美容のためにやっていることはありますか?

「そう見ていただけるなら、ありがたいです(笑)。でも私は、歳を重ねてからの方が、むしろ仕事はずいぶん楽になりました。若い頃は、ロックミュージックの世界にいる若い日本女性というだけで軽く扱われたり、妙な先入観を持たれたり、同業者から必要以上に警戒されたりすることがよくありましたから。年齢を重ねることで、そういうものから少しずつ解放されてきた感覚はあります。だから、歳を取ることって悪いことばかりではないんですよね。

美容については、日常的には特別なことをしているわけではなくて、肌をあまりゴシゴシこすらないとか、保湿に気を配る。そのくらいです。洗顔後はタオルを使わず、ペーパーで軽く押さえるようにしています。

乾燥させるよりは、少しベタベタするくらい保湿しておく方が好きで(笑)。50歳を過ぎた頃からは、家ではしっかり保湿をして、その上から皮脂を補うような感覚でオイルを使っています。しばらくマルーラオイルを使っていたんですが、なぜか見かけなくなってしまったので、今はスクワランやホホバオイルですね。猫好きなので、肌につけるものは成分も気にして、なるべくシンプルなものを自然に選ぶようになりました。

食事や栄養についても、ある程度の知識を持った上で、日常の食事はほぼ自炊です。お惣菜やデリバリーで済ませることもほとんどなく、若い頃から自分で作る方なんです。朝食はもう10年近くほぼ同じで、オーツ麦、アーモンドやクルミ、ブルーベリー、ラズベリー、自家製ヨーグルトなどを食べています」

――ヨーグルトも10年以上ずっと作っているのですか?

「そうですね。もう10年以上になります。出来上がったヨーグルトを少し取り分けて、新しい牛乳に入れてまた発酵させる、というのを繰り返しています。私はだいたい1カ月くらい続けたら、新しい粉末の種菌を購入して、また作り直しています。

結構好きなのは、ダヒというインドのヨーグルトを作るための種菌です。粉末になっているものを買って、牛乳に入れて発酵させています。ダヒはラッシーのベースにもなるもので、比較的さっぱりしていておいしいんですよ。

ほかにも、市販されているカスピ海ヨーグルトの種菌を使ったり、ギリシャヨーグルトの専門店で買ってきたヨーグルトを種にして作ったり、その時々で種類は替えています。今、冷蔵庫にあるのは、そのギリシャヨーグルトを種にして作ったものですね。作ること自体はもう完全にルーティンなので、特に手間をかけているという感覚もないんです」

――それが若返りにつながっているのでしょうか。

「若返っているとは思っていないですけどね(笑)。それに、若返ること自体を目標にはしていないんです。ただ、もし見た目の年齢変化が比較的穏やかに見えるのだとしたら、思い当たることはいくつかあります。

ひとつは、仕事柄、日常的に大きく口を開けて発声をして、顔の筋肉だけでなく、呼吸筋も含めて身体をかなり使っていること。それから私は、喉の炎症を抑えるために、医師からトラネキサム酸を長年処方していただいてきました。美容目的で飲んでいたわけではまったくないのですが、後になって、トラネキサム酸は肝斑などの治療にも使われることがあると知って。何十年も喉のために服用してきたことが、結果として肌にも何か影響していたのかもしれないな、と思うことはあります。もちろん、それが理由かどうかは分かりませんけどね。

むしろ今、年齢について心配があるとすれば、体力だけ。年齢に合わせて必要な手入れをしながら、仕事を続けるための身体をできるだけ良い状態に保っていければいい。歳を重ねれば失うものもありますけど、その一方で、若い頃にはなかった自由さや、経験から得られる強さ、知識、落ち着きといった強力な武器も手に入るんです。私はそちらの方を大事にしたいですね」

<取材後記>

圧倒的でかっこいい歌唱とは裏腹に、取材での浜田さんは驚くほど物腰が柔らかく、にこにこと楽しそうに冗談を飛ばすチャーミングな方だった。

26歳の筆者にとって、その居心地の良さはまるで母親と話しているかのよう。インタビュー中、「今の若い方にそう言っていただけるとうれしい」「若いときはダメですけどね」と、私を温かい眼差しで“若者”として見つめて語りかけてくれるたび、なんだか子供に戻ったような、くすぐったくもうれしい気持ちにさせられた。

しかし、ひとたび音楽の話題になれば、その穏やかな口ぶりの端々に狂気的なまでのストイックさが顔をのぞかせる。「私、(音楽の現場では)怖いですよ」といたずらっぽく笑う姿に、プロとしての音楽制作にかけるプライドが垣間見えた。

また、流行中のドラマ「VIVANT」の話題を振ったとき、きょとんとされていた姿が印象に残っている。俗世のエンタメに目もくれず、余計な思考をすべて排除して音楽だけに命を注ぎ込む。音楽一筋に生きる生活の一端が浮かび上がった気がした。(井利 萌弥)

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